「最近になってエコについては勉強をするようになったんですけど、もともとわたし自身がエコっぽいんですよ。たとえば、家にいるときも、夏は冷房もあまりつけずに汗びっしょりかいていたりですとか、寒い場合でもまぁ、最小限の暖房で抑えるとかね。ずっとそういう暮らしをしていたもんで」
まるで高座で噺をするかのように、三遊亭小遊三師匠は語りだした。
「食いもんにしてもそう。江戸の長屋に住む庶民の暮らしもそんなものだったと思うけど、わたしら子どもの頃でも、サンマ一匹食べても何も残らなかったですよ。親父がお腹のところを食べて、わたしが尻尾の方を食べて、あと頭と骨は猫が食いましたからね。おかずって言ったって、昔は一汁一菜なんて当たり前。あとはお袋が芋の煮物とか作ってくれたりして。だから生ゴミすらでませんでしたよ。やっぱり家庭でゴミになるっていうものは食べ物を包装するモノとか食べ物を買い過ぎて余らせてしまうことでしょ。食べたい食材を食べられる量だけ買ってきてその日のうちに食っちゃう。そうすれば何の問題もない。」
極端な言い方をすれば、こうした生活を実践すれば冷蔵庫さえ必要ではなくなる。すると省エネに大きく貢献できるね、と師匠は笑う。


「わたしが心掛けているのはなんたって暖房を控えること。それがイチバン。それからこの頃クルマを運転する回数が減りましたかね。やはりエコという言葉が浸透してきて、意識するようになったのだと思います。今日のお出掛けはどうしようかな? と悩むときは、迷わず電車を使うようにしてますね」
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