自らを料理人ではなく料理“芸”人と称する熊八さん。その笑顔はテレビ番組でもおなじみだが、自身の講演活動のため日本全国を回り、自らの考えを伝える機会も多い。その行く先々で生産者と触れ合い、食材の大事さに気づいたのだという。
「生産者の方々との会話の中でも最近は、気候の変化が作物にも影響を及ぼし始めているという声を聞くようになりました。そんな言葉に実際に触れると、 危機感を感じるんですよね」
そのため、「エコに直接繋がるのか分からないけれど」と言いながらも、自身の講演では、環境に対して身近なことから始めようと訴えるのだ。
「料理人は“ソース1滴は血の1滴”だというくらい、無駄にうるさい。それはその1滴に生産者の方々の、そして料理人の苦労と時間がいっぱい詰まっているから」と熊八さんはいう。
鍋を火にかけている間に添え物を切り分け、盛り付けまでをイメージする。「料理上手というと美味しいものを作れるというのも大事ですが、ちょうどいいボリュームで作り、無駄をなるべくはぶくことも大事」という熊八さん。
「温かいものは温かいまま食べる。そしてせっかく食べるのならば、しっかり食べる。お腹を空かせて、その料理が美味しい瞬間に食べれば、食べ残しなんて出ないでしょう」
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